幼稚園受験は子供よりもまず親の能力が重要視されていきます。まだ幼い子供には親の生活態度や品が反映されやすいからです。知識や知能といったものに伸びしろがある幼稚園入園前の幼児には、礼儀作法や言葉使い、マナーやコミュニケーション能力といったあいまいなものが合否の大きなポイントになっています。そのため、合格と不合格の線引きが不確かで、発表されるまで予想がつかないのが実際です。しかし、しつけに厳しすぎるあまりモンスターペアレント化した親を幼稚園側は嫌います。子供がおおらかで元気があるか、子供らしく素直で活発か、などで親が子供に厳しくしすぎていないかを見極めることができます。親としての心構えは、いつでも二人三脚であることを忘れないことです。子供だけでも親だけでもダメなのです。
子供を楽しく乗せるのが親の役割
小さな子供に勉強しろと言っても嫌がられるのが関の山です。しかし、一緒に遊ぼうといえば話は違います。幸い、幼稚園受験の試験内容には遊びで養うことができる要素がたくさんあります。しかし、やみくもに遊ばせるのではなく、親の適切な指導やアドバイスがあってこそ、これらは有効に働きます。親がいつでも率先して子供に学ばせたいことを行動に移すことができなければいけません。挨拶、言葉使い、マナーや生活態度はその最たるものです。これらは教えるものではなく身に着けるものです。親自身がきちんとできないものを子供ができるなどと思わない方が賢明です。もしも生活態度で改める部分があれば、早急に改善することをおすすめします。楽しみながら親も学ぶ姿勢を大事にすることで、子供に信頼感を与えることができます。
受験後に待ち受ける結果への心構え
幼稚園受験ではもちろん全ての子供が合格するわけではありません。合格を目標にみな挑んでいるのですが、中には残念な結果に終わる子供もいるのです。それが自分の子供であった場合のことも考えておきましょう。一生懸命やれば報われるというのは本当で、合格ではなくてもそこには親と子の絆が生まれています。同じ目標に向かって頑張ったことは事実であり、そこですべてを出し切ったなら悔いは残らないはずです。そこでもし何かやり残したことがあると感じたならば、それを未来へとつなげる努力としましょう。落胆するなとは言えませんが、それは決して絶望ではありません。まだ小さな子供に余計なプレッシャーと挫折感を与えるのはよくありません。親が気持ちを切り替えて、子供に安心感を与える役目があることを忘れないようにしてください。